2006年09月07日

Fender Rhodes Electric Piano

fenderrhodes.jpg
Fender Rhodesといえば、80年代のフュージョン系ミュージシャンがほとんど全員使っていたといってもいいくらい有名な楽器。キラキラした音色がとてもきれいで、当時はやっていたフュージョンサウンドにとっては、最もポピュラーな楽器だった。クルセイダーズのリチャードティーとか、グローバーワシントンJr.なんかのアルバムでは使いまくられてました。

一方、我らがトニーバンクス、この超メジャーなエレピはほとんど使っていないのだが、何とジェネシスの歴史上ただ一曲でだけFender Rhodesを弾いているのである。さて、その曲は?


答えは、Your Own Special Way。Wind and Wutheringに収録されている、マイクラザフォード作の曲。この曲の間奏部にエレピの静かなソロが入っているのだが、これがまさにFender Rhodesの音。さすがにリチャードティーのようなキラキラ系音色にはなっていないが、明らかにRMIとは違う音色である。

Your Own Special Wayは、それまであまりソロで曲を書くことがなかったマイクラザフォードが一人で作詞作曲を行った曲である。(ラザフォード一人のクレジットがされている初めての曲) まだプログレテイストがかなり残っていたWind and Wutheringの中では、かなりポップなつくりの曲であり、その後のポップ路線や、だいぶ後だがメカニクスのような良質のポップロックを作り上げたマイクラザフォードの、まさに原点といえる曲である。

それだけに、この曲の間奏部での楽器のチョイスは、トニーのセンスではなく、マイクのセンスに拠るところが大なのではないかと思う。恐らく、作曲者のマイクが自分のイメージを表現するために、トニーに頼んでFender Rhodesを弾いてもらったのではないだろうか。これが、頑固者トニーバンクスが、ただ一回だけFender Rhodesを弾いた理由のような気がする。

トニーバンクスは次作の...And Then There Were Three から後、エレピはすべてYAMAHAのCP-70に移行してしまい、以後はRMIすら一切使わなくなってしまう。あれほどエレピの名手として鳴らした(私が勝手に思ってるだけか??)トニーバンクスだったのだが、Wind and Wutheringを最後にエレピを捨ててしまうのは、YAMAHAのCP-70という名機を得たのと、ちょうどジェネシスのサウンドの転換点であったことが原因だったのかもしれない。
posted by Holy Knebworth at 21:11| Comment(1) | TrackBack(0) | Instruments | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Rodesの音が合う曲が少なかったのと、その一曲だけに使うにはライブのキーボードセットアップに入りきらないとうところではないでしょうか。あとは珍しく GenesisのIt's Gonna Get Betterで使ってますね。

トニーは見てると音色に惚れ込むよりは、バンドアンサンブルで使えるかどうかで、決めてる感じがします。
KORGのインタビューでもメロトロンなんか好きじゃ無いけどしょうがなく使ってたなんて言ってますし(ツンデレw)

Rodesのキラキラコロコロした感じは当時のGenesisにはあんまり合わなかったかもですね。それとRodesはチックコリアみたいに、少ない音数でポロンと弾くのが綺麗で、トニーみたいにしっかりきっちり弾くタイプのプレイだと広がり感が出ない感じです。

RMIはタッチの強弱も付かないし、あれはもう仕方なく使ってたんじゃないでしょうかね。鍵盤もオルガンみたいだし。ただ、アンサンブルを和音で埋めるのに便利なんで使ってただけだと思います。ピーガブ時代のFirth of Fifthイントロからあれでやってますけど、かなり辛かったんじゃないかと。

だからこそCPに飛びついたんだと思います。何しろグランドよりコンパクトでライブでハウリングしないで音量出せるし、作曲したフレーズがそのままアンサンブルで活かせるし。その後延々と使ってたのはよっぽど便利だったんでしょうね。
Posted by Landscape at 2015年01月13日 13:39
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