2006年05月19日

Hammond Organ L-122 T-102

Hammond Organ L-122
L-122.jpg

キーボードのいるロックバンドで、ハモンドオルガンを使わなかったバンドがいるのだろうか、と思うほど、ロックには不可欠なオルガン。そんなメジャーなハモンドオルガンだが、やっぱりトニーバンクスのチョイスは、ちょっと変わっているのだった。

ハモンドオルガン使いのキーボードプレイヤーというと、キースエマーソン、ジョンロード、リックウェイクマンという超メジャーなプレイヤーの名があがる。この3人が使っていたのが、C-3というモデルだった。それだけに、ロックにおけるハモンドオルガンの定番というと、このC-3ということになるのだが、そこはやっぱり我らがトニーバンクス、見事に外して違う型番のハモンドを使っている。

最初にトニーが使ったのが、L-122というモデル。このモデル、スピーカー内蔵型のオルガンであり、どちらかというと、ステージでミュージシャンが使うというより、家庭用のモデルのはずなのだが、トニーはこれが結構気に入っていたらしく、Trespass、Nursery Cryme、Foxtrot の初期の3枚のアルバムでこれを使っている。

Hammond Organ T-102
T102.jpg

その後、1973年の Selling England By The Pound のレコーディングの時からは、T-102というモデルを入手して、1980年のDukeのレコーディング、ツアーの時まで、7年間もこれをずーっとスタジオとステージで使い続けるのだ。ところが、これまたT-102というモデルは、ハモンドの中でもかなりマイナーな機種のようだ。あるハモンドオルガン中古ショップのHPには「 T シリーズはお勧めしない」とのコメントがあったりしたので、一般的なハモンドオルガンマニアの間でも、それほど人気があるわけでもないようだし、何か機械的な欠陥があるような気さえするモデルである。

写真を見る限り、L-122と同じくスピーカー内蔵型のようであり、やっぱりトニーバンクスは、何かこだわりがあって、わざわざこのモデルを選んだのではないかと考えられる。そのこだわりが何かは正直よく分からないのだが、やっぱりこんなところがトニーバンクスなのである。

その後、Abacab のレコーディングからハモンドは使わなくなり、Abacab、Genesis の2枚のアルバムではオルガンらしい音はシンセサイザーを使っている。(このとき使われたのは恐らくProphet-10 というポリフォニックシンセサイザー)それ以降はサンプリングシンセサイザーが登場し、ハモンドの音色は常にサンプリングシンセで弾くようになったのだった。
posted by Holy Knebworth at 22:59| Comment(1) | TrackBack(0) | Instruments | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
T型は多分トランジスタのTだとおもいます。
プリアンプが真空管からトランジスタに変わったということで。そのせいか、T型は他のモデルより若干ライトな感じがしますね。Knifeみたいなガスっとしたハモンドっぽい感じではなく。それが月影以降の若干ライトなイメージになってると思います。

一応内蔵スピーカーではなくちゃんとレスリーで使ってた音ですね。ただトニーは絶対レスリーのビブラートをファーストでは使いませんでしたね。常にスローでコラールっぽく弾くのがいかにもクラシック上がりです。

早いのは多分下品で嫌いだったんではないでしょうか。
あの切り替えレバーをテコでもFastにしなかったのはさすがガンコツンデレ。
Posted by Landscape at 2015年01月13日 13:59
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