2005年09月29日

Genesis Raretapes Disk1

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 ジェネシスのブートの多さは相当なものだが、このブートこそ、ブートの中のブートといっていいのではないだろうか。ジェネシスファンならば、絶対にこのブートだけは聞く価値がある。レイウイルソン時代も含めた全キャリアに渡って、5枚のCDにこれでもかとレアな音源が詰め込まれており、本当に、「うわ、こんなのあったんだ」状態の音源だらけなのだ。

 このブートは、ジェネシスの国際的なメーリングリストPaperlateに参加しているコアなメンバーが自慢のレア音源を持ち寄って作られたものらしく、それだけに内容も超一級品。まさに、裏アーカイブスといってもいいくらいのシロモノである。


CD1
1/Looking For Someone (February 22, 1970)
2/The Light (March 7, 1971)
3/Twilight Alehouse (February 26, 1972)
4/Harlequin (March 4, 1972)
5/Bye Bye Johnny (April 14, 1972)
6/Happy The Man (April 18, 1972)
7/Going Out To Get You (April 18, 1972)
8/One-Handed Drum Solo (June 28, 1972)
9/Can-Utility And The Coastliners (August 20, 1972)
10/Seven Stones (August 22, 1972)


1は、Tresspassツアーのときにしかライブで演奏されたことがない曲の、珍しいスタジオライブ。BBCでの放送のために収録されたもの。

2は何とLambに入っている、Lillywhite LilithとThe Colony of Slippermenの元ネタになった曲であるのだが、こんな昔からあのメロディはストックとしてもっていたということか。さらにこの曲は、「恐らくフィルコリンズが始めて作詞した曲」という解説がついていて二度びっくり。もちろん、Lambに収録されたときはピーターの詩だから、ここで歌われているのは全く別の歌詞(ただし歌詞はほとんど聞き取れない)。演奏後に拍手が入っているのだが、ライブではなくスタジオでの演奏のようである。この日はベルギーでのライブを行っているので、そのときのリハーサル時の演奏だろうか?

3、4はいずれもイギリスでのライブレコーディング。

5は、イタリアでのライブレコーディング。このタイトルで紹介されているが、後にFoxstrotに収録されるCan-Utility And The Coastlinesのこと。歌詞もこの時点でだいたいフィックスしてるようだが、間奏部からエンディングにかけてが結構違う。あのマイクの早弾きベースソロはまだフィーチャーされていない。でも間奏でのトニーのメロトロンは唸りまくっているし、演奏も乗っていて実にかっこいい。ただ、フェードアウトで終わるのがちょっと残念。初期のジェネシスはイタリアで非常に人気があったので、熱演していたのだろう。

6もイタリアでのライブ。

7もイタリアでのライブ。Genesis Archives Vol. 1に収録されているが、それまでオフィシャルには発売されたことがない曲だと思う。Archivesに収録されているスタジオ録音とはかなり違う仕上がりになっている。実際ライブ演奏の方がずっとかっこよく、トニーのオルガンが実にいい。オルガンの雰囲気はちょっとThe Knifeを感じさせる。

8はフィルコリンズのドラムソロ。意味がよく分からないのだが、ピーターはOne-Handed Drum Soloと紹介している。ピーターは「フィルはロシアに行ってドラムを習った」とか、めちゃくちゃな事を言ってる。初期のライブでの曲間のピーターの小話は、楽器のチューニングやトラブル対処の時間を稼ぐために始まったというのは有名な話だが、こういうドラムソロも時間稼ぎに良く使われていたらしい。

9はFoxstrotレコーディング直後のライブ演奏。この曲はツアーの最初の頃しか演奏されていなかったようなので、貴重なライブ音源である。5と違ってFoxstrot収録バージョンとほぼ同じ内容である。

10もイタリアツアーでのライブ。
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2005年09月22日

Pops in Picture(ポップスインピクチャー)という番組

 厳密に言うと、ジェネシスの初体験はSelling England by the PoundのLPではなく、テレビ番組だった。あれは多分1973年か74年のことだった。テレビで毎週放送されていたPops in Picture(ポップスインピクチャー、頭文字をとってPIPと番組内では言っていた)という番組で、何とジェネシスのI Know What I Likeのライブ映像が放送されたのだった。

 この番組、何故か近畿放送の製作で、東京では平日の午後5時台に放送されていた。司会は川村尚(今は川村龍一と名乗ってるらしい)という男で、その後ヤングおー!おー!というアイドル番組の司会で全国区になった男である。今思うと、小林克也のジョッキーで一斉を風靡したベストヒットUSAのスタイルが、このポップスインピクチャーと同じである。スタジオセットに、ジョッキーが一人ですわり、ライブ映像の合間に薀蓄を披露するというスタイルは、この番組が草分けであり、ベストヒットUSAは、後にこれをパクったのではないかと思えるのである。(そもそもPIPが参考にした海外の番組があったかどうかは知らない。余談だが、洋楽の案内役として結構尊敬していた川村某が、その後、うれしそうにアイドル番組の司会をしているのを見て、何か裏切られたような気分になったのは私だけではないと思う)

 1973〜74年頃とは、家庭用VTRが発売されたかされないかという時期であり、海外アーチストのライブを見る機会といえば、それこそ来日した生のステージを見に行くか、NHKが時々放送するヤングミュージックショーか、はてまた時々催されるフィルムコンサートなるものに足を運ぶか、くらいしかなかった時代である。しかも、フィルムコンサート等の情報を知るための情報誌「ぴあ」も創刊間もない時代であり、「ぴあ」自体がまだそれほどメジャーではなかったため、フィルムコンサートなんてものがいつどこで催されているかもほとんど知りえなかった時代である。

 こんな時代に、毎週テレビで洋楽のライブが見られるとあっては、たまらない。洋楽情報に飢えていた当時中学生の私は、この放送のある日は一目散に学校から帰ってきて、テレビにかじりついて必死に見ていたのである。そんな時代だから、適当な内容でもそれなりに面白く見たと思うのだが、内容はとんでもなく充実していたのだった。フォーカスのハンバーガーコンチェルトのライブ映像とか、来日したサンタナの武道館公演の映像とか、マイクオールドフィールドのライブとか、結構貴重な映像を見た記憶がある。

 そして、あるときこの番組で、全く知らない名前のバンドのライブが1曲だけ放映された。全身黒づくめのコスチュームのボーカルが、チューリップハットをかぶって、口に藁か何かを1本くわえて奇妙なパントマイムを披露してから歌に入る。ビデオが妙に暗くて、ステージの全貌がほとんどわからない。バックで演奏している人の顔もよく分からない。そして、致命的なことに、このときはその歌のメロディが全く耳に残らなかった。

 これが、実は私とジェネシスのFirst Encounterだったのだ。その後、友人から借りたSelling Englandの、よりによってテレビで見た曲のメロディが耳についたのが、ジェネシスにのめりこむきっかけになったのだが、そのときも、このテレビ番組のことはすっかり忘れていたのだった。このことを思い出したのは、それから10年近くたって、あるブートビデオで同じ映像にめぐり合ったときのことである。確か渋谷にあったブートビデオ屋でゲットした、いったい何回ダビングするとこんなひどい映像になるんだというほどの荒い映像のビデオの中で、黒づくめのコスチュームで、あの芝刈り機のパントマイムを披露するピータガブリエルの姿を見た瞬間、中学生の時にめぐり合ったテレビ番組のことを思い出したのだった。

 たいした話じゃないけれど、自分はジェネシスとはちょいと不思議な縁があるよなあ・・と思えるのもファンの悦楽ってやつですかね。
posted by Holy Knebworth at 23:12| Comment(0) | TrackBack(1) | etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月17日

Opening The Musical Box



A GENESIS CHRONICLE というサブタイトルがついているこの本は、ジェネシスにまつわるあらゆる記録がまとまっている1冊。1999年までのデータが網羅されていて、ジェネシスばかりか、メンバーのソロコンサートすべての日程、場所などの一覧や、ディスコグラフィ、出版物の記録などが網羅されている。ジェネシスのコンサートの日程なんかは、オフィシャルサイトに行けば出ているけど、ジェネシスファンならぜひ手元においておきたい。まあ、本を手元においておくとちょっと安心するのは、オヤジの性かもしれないけど・・。

ところで、この本によると、ジェネシスの初来日の日程は、下記のように記述されてます。(オフィシャルサイトの記述も同じ)

November
27th Sun Plaza Hall Tokyo Japan
28th Kosei Nenkin Hall Tokyo Japan
29th Sun Plaza Hall Tokyo Japan
30th Castle Hall Osaka Japan

December
2nd Kosei Nenkin Hall Tokyo Japan
3rd Sun Plaza Hall Tokyo Japan

当時、私は東京からは遠く離れた地方都市に住んでいたのだけど、この公演見たさにはるばる上京し、11月27、28、29日の3日連続でライブを見たのでした。あこがれのジェネシスのライブを生まれて初めて見たのは、厚生年金会館だったと、ずーっと信じてました。その後サンプラザで2日連続で見たと思うのだけど、記憶違い? 何せ30年近く前のことで、これを見てちょっと記憶が信じられなくなってきました。

このHPに、11月29日はサンプラザだった証拠が出ているけど、やっぱり27日と28日は逆じゃないかなあ・・・。ツアーの常で、ステージ機材は多分2セット用意されているので、上記の日程でもやろうと思えばセッティングは可能だけど、なんか無理があるような気がするのでした。どなたか情報ありましたら教えてくださいませ。

前述のHPに、ライブでバリライトが使用されたと書いてありますが、このツアーのとき、まだバリライトは開発されていませんでした。バリライトがはじめて使われたのは、ABACABツアーの時で、その様子がThree Sides Liveのビデオに収録されてます。蛇足ですが・・。

来日公演のときはまだ固定ライトしか使っていなかったけど、当時としてはとても凝ったライティングが話題になっており、「スターウォーズを超えた」という訳のわからないコピーでコンサートの宣伝がされていましたよね。あれは恥ずかしかったなあ。でも、その甲斐あってか、当時ほとんど日本にファンなんかいないんじゃないかと思えるほど日本ではマイナーなバンドだったのに、めでたく4回のライブはSold Out。12月に2回の追加公演を行って、ジェネシスは1978年のツアーを締めくくったのでした。
posted by Holy Knebworth at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月14日

Allabout GENESIS宣言

あれは私が中学3年のとき、1974年のことだった。同級生の友達が、1枚のレコードを貸してくれた。この友達、ブリティッシュロックのマイナーなところまで結構詳しいという、なかなか通な男で、当時、中学1年のときにはまったビートルズ卒業して、急激にブリティッシュプログレに傾倒していた私に、ときどき変わったLPを貸してくれる男だった。

「これいいぞ」といって、半ば強制的に押し付けられたのが、Selling England by the Poundの輸入版だった。初めて聞いたその音は、実は最初は全く耳に入ってこなかった。お義理にテープに録音しておいて、LPはすぐに返してしまってしばらく忘れていた。その後、ちょっとたってから何度かテープを聞き返すと、あるメロディが妙に心に残った。それが、 I Know What I Likeだった。それからは、何故かどんどんアルバムのメロディが耳に入ってきて、いつの間にかそのアルバムの虜になってしまっていた。これが今から約30年前の私とジェネシス出会いである。

そして、まもなく登場したニューアルバム、The Lamb Lies Down on Broadwayには、本当に衝撃を受けた。当時は、レコードが擦り切れるとイヤなので、テープに録音して聞いていたのだが、まさにそのテープが擦り切れるほど聞き倒したアルバムである。難解な歌詞に首っ引きで聞きまくったおかげで、このアルバムは、最初から最後まで今でもほとんど空で歌えるほどである。

かくして私のジェネシスライフが始まった。その後、1997年にラストアルバムを発表して1998年に事実上活動を停止するまでの約24年間、このバンドは驚くべき成長と成功を遂げ、その間ファンを狂喜させてくれた。活動を停止して早7年。しかし今に至るも、私は全くこのバンドへの熱は冷めていない。

その間も、このバンドに関する情報量はどんどん増えているような気がする。あまりたいしたコレクターではないのだが、これまで私が集めたジェネシスについての情報や、音楽についての考えをここで公開していこうと思う。このバンドのリアルタイムを知らない世代の人が、一人でも興味を持ってもらえたら幸いである。
posted by Holy Knebworth at 22:14| Comment(0) | TrackBack(0) | etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする